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インビザラインで八重歯を矯正する際に、マウスピースが浮いている感じがした時は早めに対処が必要かもしれません。
インビザラインに使用するアライナー(マウスピース)は、患者さんの歯並びに合わせて設計・製作されているため、装着できないほどにずれることはありません。
しかし、装着状況をはじめとした様々な要因によってアライナーが浮く場合があります。
そこで今回は、インビザラインの八重歯の部分が浮く原因と対処法について詳しくご紹介します。
インビザラインのアライナーが浮く原因は、歯によって異なります。八重歯のアライナーが浮く主な原因は次のとおりです。
インビザラインで歯を動かすには、1日22時間以上の装着が必要です。装着時間が短すぎると治療計画通りに歯が動かなくなるため、「歯の向きや歯並び」がアライナーに合わなくなります。装着し忘れることが多い方、朝起きるのが遅くて装着時間が短くなっている方などは、注意が必要です。
インビザラインでは、複数のアライナーを用いて段階的に歯を動かします。新しいアライナーに交換した直後は歯になじんでいないため、どうしても浮いてしまいます。2~3日でなじむので、特に問題はありません。
何らかの原因で一部の歯や歯並びが変化すると、アライナーが合わなくなる場合があります。特に、歯の移動量が多い部位はアライナーが浮きやすいでしょう。
アタッチメントとは、歯に付けることでアライナーをフィットしやすくするものです。アタッチメントを使用しない場合、八重歯の根元にアライナーの縁が合わないことで、浮くことがあります。
自分でできる対処法について、いくつかご紹介します。
ただし、インビザラインのアライナーが浮く場合、基本的には歯科医院で対処してもらう必要があることを覚えておきましょう。
1日22時間以上の装着ができていない場合は、その原因を突き止めて装着時間を延ばす必要があります。食事と歯磨きのとき以外は常に装着することで、1日22時間をクリアできるでしょう。
アライナーチューイーは、噛み込むことでアライナーを安定させるシリコン製の棒です。アライナーが歯にしっかり装着できていないと、治療計画通りに歯が動かなくなるので、いずれアライナーが浮くようになります。アライナーチューイーを使用すれば、歯に正しく力がかかるようになり、歯の浮きが改善する可能性があります。
前段階のアライナーで十分に動いていないことが原因で歯が浮いている場合は、そのアライナーをもう一度装着するのも1つの方法です。ただし、部分的に歯が動いている場合は、うまくフィットしない可能性があります。また、前段階のアライナーがフィットしても、いつまで装着すればよいのか判断が難しいでしょう。そのため、自己判断で前段階のアライナーに戻すことはおすすめできません。
歯が浮く場合、歯科医院では次のように対処します。
追加でアライナーを作製し、歯並びを修正する場合があります。料金は歯科医院によって異なるので、事前に確認しておきましょう。
ずれた歯にボタンを装着し、顎間ゴムを引っかけて修正する方法があります。成功すれば、追加アライナーを作製せずに済みます。
動かしたい方向に向けてずれている場合は、治療に悪影響が及ばない可能性があります。修正の必要がないと判断された場合は、ずれた歯をあえて放置します。
ただし、放置するかどうかは歯の動き具合や生え方などで異なるため、診査が必要です。
インビザラインを装着中には、アライナーが浮く場合があります。放置して問題ない場合もありますが、対処しなければ理想的な歯並びへ矯正できなくなるリスクがあるので、
早めに歯科医院を受診しましょう。
また、アライナーの装着時間を見直したりアライナーチューイーを正しく使用したりと、ご自身でできることを試してみることも大切です。
しかし、どのような原因でアライナーが浮いているのかはご自身では判断が難しく、必要に応じて検査を行うことにもなりますので、
まずは当院までお気軽にご相談ください。